「息の根を止める唇」
どんなに逆らっても抗えない、強い引力のようなもの。
――まるで、運命のような。
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表紙/染
漫画/しま
文/直
A5 軍部兄弟 R18
エドワードは目を伏せる。
あの家に、心がないからだ。
自分もアルフォンスも、心を隠してしまったから――
アルフォンスの本心に気付かされ、そして自らの苦しい胸の内にも直面した
エドワードは、結局その想いから逃げることでしか対処できなかった。
だがある日の朝、荒々しい仕草で抱きしめ口付けようとした、
その抱擁を最後にアルフォンスは姿を消した。
同時期に発生した事件では、不気味な知らせが届く。
「――犯行声明があった。紅い水曜日と名乗るテロリスト集団から、マスタングの命を預かったと」
アルフォンスが消えた当日、弟に何があったのか。
――エドワードにとって、戦慄の日々が始まった。
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